2017.9.5
「新聞読むほど成績上昇」
2017年度全国学力テストの児童生徒を対象にしたアンケートを基に新聞を読む頻度とテストの正解率との関係を文部科学省が分析したところ、新聞を読む頻度が高い子供ほど平均正解率は高いとの結果が出た。
「新聞を読んでいますか」との質問に「ほぼ毎日」「週に1~3回程度」「殆ど、全く読んでいない」と3つの選択肢を用意して、それぞれを平均正解率で比較した。
「ほぼ毎日」と答えた子供の正解率は中学校国語Bで「週1~3回」をわずかに下回ったのを除けば、各教科で新聞を読むほど成績が高い結果となった。
新聞を「ほぼ毎日」とした子供と「読まない」と答えた子供の結果を比べると小学校算数Bで12.5ポイント、小学校国語Bで9.9ポイントなど、各教科で差が見られた。
前年度の調査でも「ほぼ毎日」読んでいると答えた子供方が全ての教科で成績が高く、今回と同様の結果であった。
一方で、新聞を読む習慣のある子供の割合は減少傾向が続いている。「ほぼ毎日」と答えた子供は小学生で8.0%、中学生で5.5%と前年より1ポイント減少、逆に「新聞を読まない」とした子供は小学生で59.4%、中学生69.1%で前年より約5ポイント増えている。
新聞を読む生徒の割合(%)とテストの平均回答率「%」
小学校 国語A 国語B 算数A 算数B
新聞を読む頻度(8.0) 「80.6」 「64.9」 「84.6」 「55.7」
週に1~3回程度(13.3) 「79.2」 「63.1」 「83.5」 「52.2」
殆ど、全く読まない(59.4) 「72.9」 「55.0」 「76.5」 「43.2」
中学校 国語A 国語B 算数A 算数B
新聞を読む頻度(5.5) 「82.4」 「77.4」 「72.5」 「55.4」
週に1~3回程度(9.7) 「82.0」 「77.7」 「71.4」 「54.4」
殆ど、全く読まない(69.1) 「76.6」 「71.2」 「63.3」 「47.0」
上毛新聞より