2017.09.04
「「カエンタケ」触るだけで危険 食べれば死亡例も 」
触るだけでも危険な猛毒キノコのカエンタケが、今年も7月末ごろから仙台市内各地で見つかっています。市保健所は「今後、発生が本格化する可能性もある。絶対に触ったり食べたりしないでほしい」と注意を呼び掛けています。
カエンタケは赤色やオレンジ色で、夏の終わりから秋にかけて、病気で樹勢が衰えたブナやコナラなど広葉樹の根元に発生することが多いです。触ると皮膚がただれ、少量でも食べると発熱、腹痛、悪寒、頭痛、手足の痺れ、嘔吐、下痢、喉の渇きなどの症状が出ます。その後、腎・肝・呼吸器・循環器不全、脳障害などの症状で死に至ることもあります。
市や市内のキノコ採り愛好家らでつくる仙台キノコ同好会によると、7月末に青葉区の蕃山で見つかったのを皮切りに、8月末には同区の青葉山公園の遊歩道や吉成保育所周辺など、市民の目に付きやすい場所でも発見されたそうです。
同好会の佐藤正基副会長は「ナラ枯れが仙台でも近年見られるようになったことに伴い、発生例も増えているようだ」と指摘しています。
事故事例その1
1991年、山梨県でカエンタケ僅か数センチを天ぷらにして食べたところ、数日後に40度以上の熱が出て、その後、髪の毛が抜け、運動機能、言語機能に障害が出た。医師の診断によると、小脳が萎縮していた。その後、髪の毛は伸びたが、歩行、言語に障害が残った。
事故例その2
1999年、新潟県で旅館のロビーに飾ってあったカエンタケを男性客5名が酒に浸して食べ、うち1人が死亡するという事故が起こった。当事者達は薬用キノコのつもりで食べたらしい。旅館の方も、山に行ったら赤い珍しいキノコがあったのでロビーに飾っていた。この事件は新聞報道され、カエンタケは一躍世間に知れ渡った。
事故例その3
2000年、群馬県でカエンタケを「ベニナギナタタケ」と勘違いし、ナスと一緒に食べ、15分後、吐き気などの症状を訴え入院、4日後に死亡した。
カエンタケは最近いたるところ発見されています。
山の中だけでなく、公園などでも生えている場合があるため、注意が必要とされています。
河北新報、wikipedia、前橋HP引用