2019.03.01
「健診で自分のカラダと向き合う意識をもとう!」
健康診断は、日頃の健康管理のトータルバランスを見るもの。未来に向けた健康づくりのためにも、もっと活用してみましょう。
「健康診断」と「人間ドック」
現在、厚生労働省では「健康日本21」という国民健康づくり運動を通して、病気の予防や健康づくりの習慣化と保健指導に力を入れています。それを受け、健康診断の受診や健康増進プログラムの参加などに応じてインセンティブが付与される、ヘルスケアポイント制度を導入する自治体や民間企業も増加。最近では健康診断の結果で保険料が変動する保険も出てくるなど、官民による啓発が活発化しています。
会社員が受診する定期健康診断は、労働安全衛生法によって1年以内ごとに1回実施することが事業主に義務づけられています。従業員の健康状態の把握や生活習慣病の予防のために、最低ラインの健康チェックとして定められたもので、実際には企業や加入する健康保険組合によって検査項目の充実度はまちまちです。市区町村で行う国民健康保険の健診も、同レベル以上の検査が受けられるようになっています。
人間ドックは、主に生活習慣病の洗い出しや、がんなどの病気の早期発見を目的としたもの。基本項目が決められていて、さらにオプション検査を充実させることも可能です。受けるタイミングに決まりはなく、保険適用外のため自由診療扱いになります。
人間ドックは、たくさんある検査項目から何を選べばよい?
病気の発症に関係が深い素因には、性別、年齢、遺伝の3つがあります。この素因をベースに自分に必要な検査項目を探すのがおススメ。例えば、がん検診には年齢的な要素を加味するのがおすすめです。50歳以降は一般にがんにかかるリスクが高くなるので、前立腺がん、大腸がん、肺がん、胃がんの早期発見に気を配りましょう。
また、病気の家族歴は重要な情報です。家族の中に大腸がんの人がいる場合は、40代のうちに大腸の内視鏡検査を受けておきましょう。がん以外の疾患も、近親者の病歴や体質の傾向を参考に検査項目を選択すると、うまくスクリーニングができます。
胃の検査は早期がんの発見率が高い内視鏡検査がおすすめ。ピロリ菌の検査も1度は受けておきましょう。身内にそれらの病気になった人がいる場合や、自分自身の症状に疑いを感じた人が受けるのがおすすめです。まずは基本コースを選び、そのうえで身内に大腸がんの人がいた場合には、便潜血検査だけでなく大腸内視鏡検査を選ぶといった、自分に合わせた選び方がおすすめです。
人間ドックは健康保険の対象外のため、費用は全額自己負担となります。 しかし、お住まいの市町村、所属の健康保険協会または健康保険組合、契約している保険会社によっては補助金もしくは助成金が受けられる場合があります。補助金制度等を利用して人間ドックの受診してみましょう。生命保険や損害保険など、民間の保険会社で割引サービスを行っている場合もあります。 自身の健康づくりや体の異常の早期発見のためにも、年に1回の健診などを積極的に受けましょう
プレジデントウーマンより引用