2019.02.21

「口の健康は全身の健康につながっている!? 

正しい生活習慣と口腔ケアで口から健康を/口内炎」

 

口内炎とは、口内の粘膜にできる炎症の総称です。頬や唇の内側、舌、上あごなど口内のあらゆる粘膜に炎症を起こす可能性があり、食事をすることがつらくなったり、人と会話をすることがおっくうになったりするなど、痛みや不快感でQOL(生活の質)を低下させます。口内炎といっても原因はさまざま。それぞれ治療方法が違うので、原因に合った治療をすることが大切になります。

<口内炎の予防、再発防止のために心がけたい生活習慣>

■睡眠を十分にとり、疲労をためない

■気分転換の方法を取り入れ、ストレスをためない

■義歯や矯正器具の不具合を調整して口内を傷つけない

■口内を清潔に保つ

・こまめに歯磨きする

・義歯や矯正器具を毎日洗浄する

・マウスウォッシュなどでこまめにうがいをする

■口内の潤いを保つ ・保湿ジェル、保湿スプレー、マウスピースなどを使用する ・噛む回数を増やして唾液腺を刺激して、唾液分泌を促す ・口呼吸しがちな人は口を閉じて鼻呼吸をするように心がける ・加湿器などを使って部屋の湿度を保つ ・口呼吸しがちな人は「夜間口呼吸防止テープ」などで、睡眠中の口呼吸で唾液が蒸発するのを防ぐ

■食生活を見直す ・栄養バランスの良い食生活を心がける ・口内炎の予防や改善に効果があるビタミンB群(牛乳、チーズ、卵、レバー、大豆製品など)のほか、上皮の細胞を強くするといわれるビタミンA群(人参・かぼちゃなどの緑黄色野菜、うなぎ、レバーなど)、ウイルスや菌に対する免疫力を向上させるビタミンC群(柑橘類、いちご、ブロッコリー、ピーマンなど)を積極的に摂る

 

唾液の分泌量は成人では一日に1~1.5リットルにもなりますが、加齢とともに唾液の分泌量が減るとドライマウスになり、口内炎などが引き起こされます。特にドライマウスの場合、口の中の常在菌であるカンジダが増殖して、粘膜に炎症が起こる口腔カンジダ症になることもあるのです。

口の健康は全身の健康につながっています。生きる源はすべて口から。口内炎を普段の生活習慣を見直す良い機会と捉え、口腔ケアの重要性を理解したうえで、ここに挙げたことを普段から実践しましょう。

 

毎日が発見より引用