2018.08.28
「高齢者がかかりやすい心血管系病気と予防対策」について
歳を重ねるにつれてかかりやすくなる病気とはどんなものがあるでしょうか。
高齢者は、どんな機能がおとろえるのか、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。
原因を知り、生活態度や運動、食生活で予防していつまでも元気に暮らせるように準備していきましょう。
高齢者がかかりやすい病気としては、
がん ・ 心血管系疾患 ・骨粗しょう症 ・ 関節炎
などがあります。
介護が必要になった病気の原因の中で多いのが心血管系疾患です。
具体的な病名としては、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞、脳出血、くも膜化出血、脳卒中など。
これらの病気にかかってしまうと、寝たきりになったり、半身不随になったりします。
歩行や食事、入浴、排泄など介護が必要となり健康な暮らしが困難となってしまいます。
これらの病気の原因としては、
①加齢による動脈硬化 ②偏った食生活 ③運動不足 ④喫煙
などがあります。
その中の、『動脈硬化』というのはどういう状態なのでしょうか?
血管は、全身に栄養と酸素を運ぶ役割を果たしています。血管は歳を取るにつれて硬くなり、血管の中が狭くなって、血流がだんだん低下してきます。これが動脈硬化の状態です。
- 頭の血管がつまれば → 脳梗塞に
- 心臓の血管がつまれば → 狭心症・心筋梗塞に
頭の血管が詰まったことによって脳細胞に充分な酸素や栄養が行き渡らなくなって、脳細胞の機能が低下してしまうことが認知症の原因の一つになっています。
動脈硬化を促進する病気を発症しやすくなる原因として肥満やメタボリックシンドロームがあげられます。動脈硬化を含む心血管系の疾患は、まずはメタボにならない体づくりをすることで予防することができます。
メタボにならない体づくりは、適切な運動、バランスのよい食生活、喫煙をやめるといった生活改善から。
血管を若返らせるには、動物性脂肪を減らし、魚や野菜を多く取って血液をさらさらにするとよいと言われています。また、からだが硬くなると血管も硬くなるので、ヨガ、ストレッチなどもおすすめです。
ウォーキングなどの有酸素運動を毎日行うことも血管若返りに効果があると言われています。
自分がメタボなのかどうなのかということは、国の推奨する特定検診で調べることができます。特定検診でメタボだと判断されると改善指導をしてもらえますので、検診には必ず行きましょう。