2018.02.17
「高齢者の歩行を支える、杖の正しい使い方」
高齢者の中には歩行の時の補助として杖を使っている方が多くいます。しかしその杖の使い方を間違ってしまうと転倒などの事故につながってしまいます。杖を使って安定した歩行をする目的であったのに転倒してしまったら杖の意味もありません。正しい杖の使い方はもちろん、自分に合った杖を選択し使用することが大切になります。
杖の選び方…杖を選択する時のポイントは長さと握り方になります。杖の長さの目安として直立した姿勢で腕を下に伸ばします。そしてその姿勢で床から手首の高さまでが適切な長さになります。長すぎても短すぎても身体のバランスを取ることができません。屋外で使う場合には靴を履いた状態で杖の長さを決めるようにしましょう。
杖の握り方…人差し指と中指を使って杖のグリップを握ります。
杖を使った歩行の方法…正しい杖を選択したら次は正しい歩行の方法を意識しましょう。まず杖は元気な身体側で持つようにしましょう。安定しない側で持ってしまうとバランスを崩してしまうリスクが高まります。そして杖を使っての歩行には「3点歩行」「2点歩行」があります。杖を使い始めたばかりの方は3点歩行を、慣れてきたら2点歩行をするようにしましょう。
3点歩行は両足と杖の3点を支えにして歩行することです。まず、杖を前に出します。その後に悪い方の足を出します。最後に元気な足を出します。2点歩行は杖と悪い足を同時に前に出し、その後元気な足を出す、という方法です。どちらの場合も最後まで元気な足が残る形になります。間違った方法で歩行してしまうと、バランスが崩れてしまい、転倒するリスクが高くなります。いきなり外で使うのではなく、室内で練習してから使うようにすると安心です。
今販売されている杖は柄や色などおしゃれなものが多くなっています。自分自身の好みに合わせて購入することもできますが、まずは自分に合った杖を選択することを心がけましょう。そして販売店には適切な杖を選択し、調節してくれる専門家がいます。ぜひ相談しながら杖を決めましょう。そして定期的にメンテナンスを兼ねて、自分に合っているかどうかの確認をしながら安全に歩行できるようにしましょう。
気になる介護ニュースより引用