2017.12.05
「冷えが気になる更年期対策は?」
多くの女性が抱える「冷え症」の悩み。 更年期になると、とくに手足が冷たくなって、
厚い靴下を履いてもなかなか冷えが治らない。でも、この「冷え症」単なる「冷え」と思って放置しておくと、「低体温」になって、ますます更年期の不調を加速させてしまう可能性があります。熱を生み出す筋肉の量が男性より少ない女性は、もともと男性に比べて、体のつくりが冷えやすくできているのですが、更年期の女性はとくに、冷えを強く感じることが多いようです。これは、女性ホルモンの減少に加え、体温調整などを司る自律神経のバランスが乱れることが大きく関係していると考えられます。
また、更年期特有の症状として、顔がカーッとほてって汗が出たり、のぼせたりする「ホットフラッシュ」がよく知られていますが、これは「冷えのぼせ」の状態と考えられています。顔や体が熱くなるので一見、“冷え”とは無関係のように思われますが、実は体の芯が冷えて血行が悪くなっていることが一因で起こるのです。ホットフラッシュを避けるために、できるだけ薄着にしたり、冷たい飲み物を飲んだりするのはかえって逆効果。この症状を改善するには、まず「体を冷やさない」ようにすることが大切なのです。
毎日の生活の中で冷えを改善し、積極的に体を温めるには
まずは、「足湯」や「半身浴」を習慣にしましょう。これからの季節は、とくに温かいお風呂が恋しくなります。夏の間はシャワーだけですませていた人も、熱い湯船に短時間浸かって汗を一気にかくのではなく、40℃前後の湯船で半身浴をしてゆっくり体の中から温めましょう。半身浴ができないときは、洗面器などに熱めのお湯を入れて、踝から下を20分以上温める足浴も効果的です。入浴後はすぐに服を着て、体を冷やさないよう注意します。とくに、心臓から遠い足元は冷えやすいので、素早く靴下などを履きましょう。
冷えを防いで体を温めるには、毎日の食生活にも気をつけましよう
冷たい食べものや飲みもの、水分の多い果物や生野菜、夏が旬の食べもの、白砂糖や甘いお菓子などは体を冷やすのでなるべく避け、温かく調理したものや温かい飲みもの、冬が旬の食べもの、味噌・醤油、赤身の肉類や魚、根菜類、発酵食品、干し野菜などは体を温める食べものなので積極的に食べましょう。
加齢にともなって体温が低下すると基礎代謝量が落ち、太りやすくなります。食べたものがきちんと消化されず、脂肪となって体内に溜まると、脂肪は体を冷やすため、さらに体温が低下して冷えやすくなります。食べ過ぎに気をつけ、適量の食事を毎回、しっかり噛んで腹八分目にとどめ、規則正しい食生活を送ることも非常に大切です。
更年期女子のための癒しの森 他引用