2017.6.26

「あせも季節です!」

                                

汗が原因で起こる皮膚トラブルに「あせも(汗疹)」があります。一般的な赤いあせもは「紅色汗疹」と考えらえます。その他には、水晶様汗疹や深在性汗疹などがあります。

                               

あせものできる原因

  • たくさん汗をかく:運動や気候による理由の他にも、更年期や肥満や多汗体質などが原因で、あせもとなる場合があります。多量の汗をかくことによって、肌表面の角質層がふやけて汗の出口がふさがってしまい、汗が汗管を通って肌表面へ流れ出ることができず、たまった汗が発赤・水疱やかゆみを引き起こします。
  • 高温多湿で蒸れる:ひじの内側や足の付け根、膝の裏側、胸など汗の乾きにくい部位、または通気性の悪い衣類の着用などや湿布や包帯、絆創膏、ギプスなどの着用も、蒸れて汗管がつまる原因になります。
  • 肌がデリケートに傾く:肌が乾燥しがちな方や赤ちゃんなどは皮膚(角質層)が薄く、肌がデリケートになりやすいと考えられています。体を洗う際などに、必要以上に皮脂を洗い流してしまうと、肌がデリケートに傾いてしまい結果、”汗かぶれ”になることもあります。また、汗をふかずに放置すると汗の成分がアルカリ性に傾き、肌の負担になることもあります。

*「体温調節のために大量の発汗を必要とするような環境そのもの」を整えたいが、変えられない場合が多いです。汗をかくことは、体を守るための大切な働きです。無理に止めるのではなく、あせもができにくくなるような対策をしましましょう。    

               

せも対策

①清潔にする汗をかいたまま放置すると、皮膚の表面にアカや汚れがたまり、汗の出口が詰まってあせもができやすくなります。

・シャワーを浴びる・こまめに汗をふく(清潔な濡れタオルで優しく抑えるように

拭く)・着替える

肌をすこやかに保つ肌が乾燥すると、肌がデリケートに傾き、あせもなどの皮膚トラブルを起こしやすくなります。普段から保湿を心がけ、肌をすこやかに保つことが大事です。               

吸湿・速乾に優れた衣類を着用する運動する時は、速乾性の機能素材を使用した衣類を着用するのもおすすめです。日常では、吸湿性のよい木綿や通気性のよい麻などの素材の衣類を着るとよいでしょう。一般的に、ナイロンやポリエステルを使った衣類は蒸れやすいといわれており、あせも対策には不向きと考えられます。

あせもと間違えやすい病気

  • とびひ:体のいろいろなところに水疱ができ、掻いて悪化させてしまったり、掻いた指を通じて体の他の部分に広がってしまうことがあります.
  • 胸ニキビや背にニキビ:肩、前胸部、上背部にニキビ状のものは、皮膚の常在菌(白癬菌)が原因のこともあります。

あせもができたら、早めに皮膚科受診し医師に相談して、適切な対処をしましょう。

日々の行動・お手入れからしっかりあせも対策を意識しつつ、夏を楽しんでくださいね!

 

あせもの3大原因?!あせもの対策と対処法についてより