2017.6.3
「上毛かるた誕生から70年」
上毛かるたは旧制・前橋中学出身の浦野匡彦氏が戦後の群馬の子供たちに愛すべき故郷の歴史、文化を伝えよう思いを募らせていたところ、安中出身のキリスト伝道師・須田清基氏に出会い群馬の人物、地理、風物を中心に44句のかるたを作りました。上毛かるたが誕生して今年で70年になります。
群馬県内の小中学生は冬になると練習を始め、各地で予選を通過した選手は毎年2月の県大会に臨みます。しかし、高校生以上に成ると競技として親しむ機会がない現状です。
一方、東京都では「上毛かるた日本一決定戦」と銘打った大人向けかるた大会「KING OF JMK」が2013年から毎年2月に開かれ、関心を持った県外からの参加者も増えキャンセル待ちに出るほどの人気となっています。
群馬でも今年から「大人のための上毛かるた県大会」開かれる予定です。子供の頃かるた大会で腕を鳴らした強者どもが熱い大会を繰り広げられそうです。
安中市出身のJMK実行委員長の渡辺俊代表は上毛かるた大会(群馬をPRするに絶好の機会。群馬でやれば必ず盛り上がる。)ぜひ開催に協力をと意気込んでいる。
上毛かるたが誕生して70年、その間にかるたの内容や風物の変化が見られます。
「ち」力合わせる(160万、180万、200万)
1947年に初版発行は「力合わせる160万」
1993年には改正され「力合わせる200万」
(ちなみに現在の群馬県の人口は197万人)
「な」中山道しのぶ安中杉並木
当初の杉並木は1kmほど大きな杉が鬱蒼と連なっていました。
現在は当時の杉は24本残っているのみ、随時若い杉苗を植えています。
「に」日本で最初の富岡製糸
日本の近代化産業の発展に重要な役目を果たした富岡製糸場は日本一から世界遺産に登録されました。
「え」 縁起だるまの少林山
今年からだるま市が高崎の街中に変更されました。
しかし、70年間ほとんどのかるたは変貌を変えない内容で時代を超え輝き続ける上毛かるた。いつまでも県民の[宝]として大切にしたいと思います。
上毛新聞より