内視鏡検査について学びましょう!

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)に関する説明書、経口内視鏡もしくは経鼻内視鏡
は多くの施設で施行されています。ですがその危険性・合併症の頻度は全国調査では上部消化管内視鏡全体:0.007%(100万人に70人)。穿孔0.0018%(100万人に18人)。大出血:0.0015%(100万人に15人)。麻酔薬、前処置によるもの0.0014%(100万人に14人)。死亡率は0.00019%(100万人に約2人)

内服薬の確認が非常に重要になります。容量・用法を必ず確認する必要があります。

生検による危険性・合併症もあります。組織の一部を採取した際に多少の出血を伴いますが通常は自然に止まります。しかし稀に出血が持続する場合や多量の出血につながる場合があります。“血液が固まるのを防ぐ薬(ワーファリン®、プラザキサ®、パナルジン® ニチステート®、バファリン®、バイアスピリン®、アスピリンなど)を服用中の方は、肝臓疾患、血液疾患のある方はその危険がたかくなるため、事前に問診察にご記入の上申し出下さい。出血が多い場合は、入院し内視鏡処置や輸血。緊急手術が必要になることもあります。
特にワーファリンを服用中の患者様は、内視鏡検査3日前以内の、採血PT-INRが2~3の間は検査可能で、3.5以上は危険です。
一般的に抗凝固剤の内服は中止していません。

経鼻内視鏡は鼻出血が起こりやすく注意が必要です。
前処置で①消泡剤(胃の中を見やすくするため)を飲んでもらいます。
②鼻はプリビナスプレー後キシロカインビスカスを注入し14Fr→18Frのステックを挿入し鼻から施行できるか確認を行うとともに穴を広げます