「原因はよく分からないけれど、なんとなく頭が痛い」「胃もたれがする――」。こうした冬場の体調不良は、実は「かくれ脱水」によるものかもしれません。暑さで汗をかくこともなくなり、喉もあまり渇かないからと水分補給を怠ると、脱水症状に陥ることがあります。

かくれ脱水を防ぐ基本は、こまめな水分補給です。必要な量には個人差がありますが、1日1.5リットル程度を目安に2~3時間おきに水分をとる習慣をつけましょう。

必ず行ってほしいのは、朝起きたときにコップ1杯以上の水を飲むこと。というのも、就寝中も汗をかき、体液が減っているからです。
血液中の水分が不足すると血液が濃くなり、血栓ができやすくなります。そうなると脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まるので注意が必要です。

朝食抜きやダイエットなど不規則な食生活が原因で水分不足に陥っているケースが少なくありません。食事から摂取する水分も体液を一定に保つうえで必要不可欠です。特に朝食はしっかりとりましょう。
また、入浴後や飲酒後なども体液が失われ、脱水を起こしやすい状態にあります。お風呂上がりにふらふらしたり、二日酔いで頭が痛くなったり気分が悪くなったりしているときは水分不足の可能性大。しっかり水分補給することが大切です。

水分補給と同時に、乾燥から身を守り、水分の蒸発を防ぐということも今の時期は大切です。室内では、加湿器を使う、洗濯物や濡らしたタオルを室内に干す、定期的に窓を開け、換気をするなどです。

冬は寒さ対策として気密性の高い素材を使った下着や衣類を身につける機会が増えますが、熱がこもりやすく体が熱くなると発汗して、水分を奪う要因になり得ます。そうしたものを着用しているときも、意識して水分をとるようにするとよいでしょう。

   (https://kenko.sawai.co.jp/より引用)