2017.04.27
「足が臭い!水虫によるにおいの原因と対処法」
気温が高くなりだんだんと暑い日が増えてきました。汗をかくことも多くなり、汗による体臭などが気になる時もあるかと思います。
体臭のなかでも、脇の下と並んで気になるのが足のにおいです。足の裏は水虫ができやすい部位でもあります。においと水虫。1年を通してどちらも悩ましく、どちらも解消したい問題かと思います。
足が臭いのは水虫のせいではない
足が臭いから水虫になるのか、水虫だから足が臭いのか。答えはどちらも不正解です。「~だからなる」のではなく、においも水虫も、菌と高温多湿といった条件が長時間重なることに原因があります。
◎水虫のせいで足が臭いのではなく、「足が臭くなる環境で水虫ができた」のが正解
水虫菌である白癬菌(はくせんきん)がにおうわけではなく、足の裏の高温多湿環境がにおいを発生させているのです。足の裏は意外と汗かきで、汗腺が多くあります。年中、靴や靴下によって覆われるために汗で蒸れて菌が発生し、その菌が繁殖することでにおいが発生します。
汗で蒸れている靴や靴下の中は水虫の発生条件と同じ高温多湿。そのため、においが気になり始めたら、水虫にも注意する必要があります。厚い表皮(ひょうひ)に覆われている足の裏は細胞の新陳代謝がゆっくりで、角質がなかなか剥がれないために、菌が角質のタンパク質や皮脂を豊富な栄養源として増殖していきます。
- 足の発汗と靴の関係
まず、足に発生する汗と靴の関係性について解説します。1日あたりコップ1杯分もの発汗量があると言われる足の裏。足の裏は脇の下と違って脂肪やタンパク質を出す汗腺ではなく、エクリン腺という99%が水分でできた汗腺が多くを占めるため、この汗自体ににおいはほとんどありません。ですから、においの問題は靴や靴下にあります。
靴を履いて1日過ごせば、大量の汗が靴下や靴の中にしみ込むことになります。こうして長時間不潔な状態が続き、結果、足だけでなく靴の内部にも菌が繁殖して慢性的ににおいが発生するようになるのです。
- 足のにおいを緩和させるための方法
足のにおいが気になったら、除菌用のシートで何回も拭いてください。靴は抗菌加工で吸湿性のある中敷きを敷き、毎日何足かを交代で履くようにします。履いている途中や帰宅後には中敷きをアルコールの入ったシートで丁寧に拭き、最低2~3日は乾燥させましょう。
靴下は5本指タイプにすると指がくっつきにくくなり、におい予防になります。素材は綿や麻、絹などの吸汗性、吸湿性の高いものが良いでしょう。そして外出後は必ず足を洗い、清潔に保つようにしましょう。
8時間以上毎日同じ靴を履く、靴の中敷きを取り替えない、入浴時しか足を洗わない、ブーツやパンプスを多く履くといったことは避けましょう。水虫とにおいの両方を発生させてしまいます。
女性が注意すべき点
ストッキングとパンプスで長時間過ごす女性は要注意。ストッキングは靴下以上に吸湿性が悪いため、非常に蒸れやすくなります。ストッキングを履くことが多い女性は、消臭の中敷きを敷くことを忘れないでください。ストッキングを脱いでも可能な状況の時には、靴下に履き替え、サンダル履きにして風通しを良くしましょう。
ヘルスケア大学より引用