2018.8.10

 

「バーベキューや花火などでは「火」に注意!」

 

夏といえば、海や山でのレジャーの季節。バーベキューや花火など、火を使うことも少なくありません。カセットこんろや着火剤、ガスライターなどの製品は、使い方を誤ると大きな事故につながることがあります。製品を正しく使い、安全に楽しく夏休みを過ごしましょう。

 

1.誤った使い方によるカセットボンベの爆発事故が多発しています

野外での調理によく使われるカセットこんろ。このカセットこんろに装着したカセットボンベが加熱され、爆発する事故が発生しています。平成19年から平成29年までに発生したカセットこんろ・カセットボンベの重大製品事故件数は109件。事故発生の主な原因は、カセットこんろの誤った使用です。中でも多いのが、カセットこんろを覆うような大きな鍋や鉄板などの調理器具を載せる使い方です。このような使い方をすると、鉄板からの輻射熱でカセットボンベが加熱され、ボンベ内の圧力が上昇して爆発につながります。このような事故は夏に多発しており、一度に大人数が火傷を負った例もあります。また、カセットこんろの上に金網を載せ、その上に炭を置いて火を起こしたため、炭火の熱でボンベが加熱されて爆発するという事故も起こっています。 安全にカセットこんろを使うためには、使用前に取扱説明書をよく読んで、注意事項を守って正しく使用しましょう。

 

2.花火遊びには必ず大人が付き添って、浴衣姿は火に注意

夜を彩る花火は夏の風物詩といってよいでしょう。親子でおもちゃの花火を楽しむという家庭も多いのではないでしょうか。しかし、毎年7月から8月は、おもちゃの花火の事故が多発する時期でもあります。手持ち式の花火が噴射して肌に当たったり、ねずみ花火がサンダルと脚との間に入ったりしたために火傷をしたり、おもちゃの打ち上げ花火が顔を直撃して失明したりする事故が報告されています。被害者の多くは10歳未満の子どもです。このような事故を防ぐためにも、花火には必ず大人が付き添い、火の危険性を教え、着火用のライターは子どもの手の届かないところで管理し、子どもだけで遊ばせないようにしましょう。また、燃えやすいもののない広い場所で行う、水の入ったバケツを用意するなど、注意表示を必ず守りましょう。

 

3.高温になる車内に、スプレー缶やガスライターを放置するのは危険です

夏に自動車に乗って行楽地に出かける人も多いのではないでしょうか。そんな皆さんに注意していただきたいのが、車の中に放置されたスプレー缶やガスライターの事故です。直射日光の当たる場所や高温になる場所にスプレー缶やガスライターを放置していると、思わぬ事故につながる危険性があります。ガスライターやスプレー缶には、「直射日光・40度以上の高温になる場所を避けること」という内容の表示がされており、40度以上になるとライター内部のガスが膨張し、破裂するおそれがあります一方、真夏の車内、特に直射日光の当たるダッシュボードの上は想像以上の暑さとなります。国民生活センターが行った調査では、炎天下の舗装された駐車場に自動車を置いた場合、車内温度は約60度、直射日光の影響を受けるダッシュボード表面は90度近くまで上昇することが確認されました。このように高温になった車内で、スプレー缶やガスライターが破裂し、フロントガラスが割れたり、ひびが入ったりすることがあります。また、破裂していなくとも、車内に置いたままでいたライターでたばこに火をつけようとしたところ、ノズルではない部分から出火した例もあります。これは、高温でライターの内圧が上昇して漏れたガスに、着火の炎が引火したためです。スプレー缶やガスライターなどの火気厳禁の製品は、車内など、直射日光の当たるところや高温になる場所に放置しないようにしましょう。また、スプレー缶やガスライターだけでなく、リチウムイオン電池などを含む電子機器(スマートフォンなど)でも加熱による火災事故が起こっています。車を離れる際には、車内にガス機器だけでなく、電子機器を放置していないかにも目を配りましょう。

明日から夏季休暇になりますが事故やケガに気を付けて楽しい連休をお過ごしください。

あしたの暮らしをわかりやすく 政府広報オンラインより引用