2018.08.18
「夏バテの原因と対策」
暑い日が続いたために起こる、全身の疲労感、倦怠感、無気力になる、食欲不振、下痢・便秘などの症状があり放っておくと、夏バテ後遺症とよばれる自律神経失調症になる場合があります。夏バテの原因を確認し、対策を講じておきましょう。
・体は汗をかいて、体内にこもった熱を逃がし体温を下げようとします。汗で大量の水分とミネラルが体から失われます。体内の水分と電解質のバランスが崩れて脱水症状を起こしたり、体調に変調をきたしたりします。
・暑さによって胃の消化機能が落ちると、食欲が低下し、ビタミン、ミネラル、たんぱく質などの必要な栄養素が不足して、体がだるい、疲れやすいなどの症状が出ます。冷たい飲み物をがぶがぶ飲むと、胃の消化酵素の働きが低下して、さらに食欲がなくなるという悪循環に陥ります。
・冷房の効いた室内と暑い屋外を何度も行ったり来たりしていると、体温を調節する自律神経を疲弊させます。そして自律神経失調症を引き起こす原因となり、食欲不振やめまい、足腰の冷え、頭痛、だるさを感じるようになります。
対策
こまめな水分補給:大量の汗で失われた水分はしっかり補給をしましょう。のどが渇く前に水分補給するのがポイントです。スポーツドリンクを飲むなど、ミネラル分の補給にも気を配りましょう。ただし、ジュースなどの甘い飲み物は、それらに含まれる糖分によって空腹を感じにくくなり食欲不振につながりますので、飲みすぎには要注意です。
バランスのとれた食事を1日3食:ビタミンやミネラル、たんぱく質を意識してしっかりとりましょう。たとえ食欲のないときにも食事は抜かないこと。少量でもかまいまいませんので、栄養のバランスを考えて必ず1日3食きちんと摂りましょう。
良質で十分な睡眠:夜更かしはせずに睡眠時間はしっかり確保しましょう。寝る直前にエアコンなどで寝室を冷やしておくと寝つきがよくなります。睡眠中は設定温度を高めにして、直接体に風が当たらないようにするなどの工夫をしましょう
適度な運動:ウォーキングなどの適度な運動は、生活にリズムが出て、自律神経の働きを整える効果がありますし、ストレス解消や食欲増進にもなります。朝晩の日ざしが弱い時間帯に行うのが体への負担が少なくお勧めです
冷房による冷え対策:室温と外気温との温度差を5~6度以内に設定するよう心がけましょう。冷えすぎた室内に長時間いると、頭痛や肩こり、腰痛、鼻炎、喘息を引き起こすこともあります。
夏バテにならなかった人でも、季節の変わり目は気温や湿度、気圧の変化などによって体調を崩しやすくなります。日中はまだまだ暑いからと一日中夏の服装のままでいると体が冷えてしまいます。特に明け方はぐっと気温が下がりますので薄着のままで寝ないこと。また、湯船に浸かって体を温めましょう。
弱った胃腸の調子を温かいスープなどで整えましょう。
週末にはできるだけ横になる時間を増やしたりして、「だら~」とゆったり過ごすことも大切です。
◎暑い夏を上手に乗り切るには、食事、睡眠、運動など、普段の生活を規則正しく送るという、ごくあたりまえのことが大切になります。
ティーペック健康ニュースより引用