2017.10.10

「秋バテには旬の食べ物を」

暑い夏が過ぎ、ようやく過ごしやすい秋が到来したにも関わらず、何となく体調が優れないという経験をしたことがあるでしょうか?夏の暑さが止み、いきなり秋の涼しさが訪れると急激な気候の変化に体がついていかないという人もおり、このような状況がだるさを生じさせたり、胃腸の働きを弱らせることがあります。これを一般的に秋バテと呼んでいます。
秋バテは急激な気温の変化によって生じます。そのため秋バテを解消するポイントは体を温めること、体が気温の変化についていけるよう調整することです。秋は食の季節といわれるほど美味しいものがたくさん食べられる時期です。実はこの時期の旬の食べ物には秋バテを解消する効果を有しているものがたくさん存在します。

・さつまいも
さつまいもは秋バテ解消に大きく貢献する食べ物です。まず体を温める効果のあるビタミンCとビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンCはストレスを軽減させる役割も有しています。そしてこの働きが自律神経を安定させます。自律神経は体温調節を行う器官であるため、気温の変化によって体温調節機能が劣っている故の秋バテに悩まされている人に最適の栄養素です。
そしてさつまいもに含まれているビタミンCは加熱しても壊れにくいことがわかっており、この点を心配せずに調理することができます。また食物繊維も豊富に含まれており、胃腸の働きを活発にします。夏に冷たい飲み物をたくさん飲んでしまい、胃腸の調子がいまいちだという人にもお勧めの食材です。

・栗
栗にはビタミンC、そしてビタミンB1が豊富に含まれています。ビタミンCには体を温める効果があり、ビタミンB1には疲労回復、そして血行促進効果があります。血行が促されると体温が上昇するために、秋バテにはもってこいの栄養素です。栗は茹でてそのままおやつとして食べることもできますし、栗ご飯にしたりお粥に入れば食卓に並べることも可能です。また市販されている剥き栗を食べることもお勧めです。

・秋刀魚
まずはビタミンEです。この栄養素には体を温める効果があります。加えて血管を拡張する効果も有しており、血行を促すことに貢献してくれます。またビタミンEはホルモンの分泌量を調節する働きを有しています。そのため、この栄養素を摂取すると自律神経が安定します。この栄養素もビタミンC同様、気温の変化に体がついていけないという人を助けます。
その他にも秋刀魚に含まれているDHAが血液をサラサラにし、血行を促します。またカルシウム、ビタミンB12、A、Dといった栄養素も含んでおり、栄養満点の食材です。一匹の秋刀魚はそれほど大きなものではありません。また秋刀魚に添える大根おろしは消化を助ける効果を有しています。そのため食欲がないと感じるときでも食べることができます。

気候の急激な変化による秋バテには、その時期に旬である食材を食べることで問題は解決されます。旬のものを食べ、体調を整え、美しい秋を堪能しましょう。

食事健康ドットコムより引用