2017.5.15
「新型栄養失調」
食事は摂っているし、健康のために肉類や油も控えめにしている。にも関わらず、栄養失調と診断される方が、ここ最近多く見られています。
【三食きちんと食べていてもダメ?新型栄養失調とは】
◎ビタミンやタンパク質が不足した食事が原因
新型栄養失調とは、食事によってカロリーは取れているものの、ビタミンやタンパク質、ミネラルなどが不足しているために、身体に不調をきたすことを言います。中高年や高齢者の場合、肥満や胃腸の弱まりを気にして肉類や油を避けることも多く、副菜の数も減らしがちになるため、タンパク質が不足する傾向にあると言われています。日本では高齢者の5人に1人が新型栄養失調とも言われており、粗食(そしょく)を良しとして、味噌汁や漬物だけで食事を済ませる方が多いのが原因だとされています。粗食は確かに胃腸への負担を減らしますが、過信はあくまで禁物です。一人暮らしの方で自炊をしていない場合は、外食や購買弁当、レトルト食品に頼りがちになり、ミネラルが全く摂取できていない場合が殆どです。
意識的にビタミンやミネラル、タンパク質を食事から摂取しなければ、必ず起こる新型栄養失調。食べられればそれで良い等という考えは、飽食の時代とまで称された現代においては、捨て去らねばならない概念の筆頭であると言えます。
新型栄養失調の症状とは?
新型栄養失調になると、貧血・脳出血・結核・肺炎・骨折などの病気や怪我をしやすくなると言われています。特にタンパク質が不足すると筋力が低下し、病気に対する免疫力なども著しく減少することが分かっています。また原因不明の体調不良や集中力の低下、だるさ、倦怠感などの慢性的な不調を感じやすくなり、日々の生活レベルの低下を招きます。
あなたは大丈夫?新型栄養失調チェック
- ★風邪をひきやすい、ひきやすくなった
- ★めまい・息切れ・立ちくらみなどの貧血症状がある
- ★口内炎ができやすい
- ★気持ちが落ち込むことが多い・イライラしやすい
- ★食べ物の味が分かりにくい・好き嫌いが多い、多くなった
- 肉類、油ものを摂らないようにしている
- 毎日同じものを食べている
- インスタント食品や清涼飲料水をよく口にする
上記の項目で★がついているものに当てはまるものが、1つでもあれば要注意。3個以上当てはまれば、新型栄養失調の可能性が非常に高いと言えます。
もっと簡単に栄養が足りているかどうかを調べるには、ふくらはぎの一番太い部分を手で掴んでみましょう。親指と人差し指がくっついてしまうくらい細ければ、新型栄養失調の可能性が高い、あるいはそうであると言えます。
最近調子がおかしいと感じたら、先ずは食生活を見直してみましょう。
健康+生活-元気の秘訣を毎日お届け-より引用