2019.01.22
「普通の火傷より症状が重い!「低温やけど」の注意点」
「低温やけど」とは、カイロやゆたんぽなど、体温より少し高めの温度(44℃~50℃)のものに長時間触れ続けることによって起きる火傷です。症状が見た目にはわかりにくかったり、痛みを感じにくいことがあるので、軽症と勘違いしてしまいがちです。
1.低温やけどの症状
軽い症状の場合(1度)は、ヒリヒリとした痛みと、うっすらとした赤みが生じます。
中度の場合(2度)は強い痛みや赤み、水ぶくれが発生します。
ひどい場合(3度)は、皮膚が壊死してしまい、治癒には数か月かかることが多くあります。
傷跡は残ってしまいます。
2.通常のやけどとの違い
通常のやけどは、皮膚の表面に熱源が触れてしまうことで起こります。一方、低温やけどは皮膚の奥深くでじっくり進行してしまうので、通常のやけどよりも治りにくいです。また、皮下組織が壊れてしまった場合は、手術が必要になったり、感染症にもかかりやすくなってしまうので、普通のやけどよりも重症になることが多く注意が必要です。
3.低温やけどの原因・なりやすい人の特徴
・皮膚の薄い高齢者・寝返りができない乳児・知覚や運動能力に麻痺がある方
・糖尿病などで手足の循環が悪い方・泥酔している方・体の感覚が鈍くなっている方
低温やけどの原因になるもの
1.「湯たんぽ・電気あんか」:特に足は他の部位に比べて知覚が鈍く、皮膚のすぐ下に骨があることから血管が圧迫されやすく、身体が熱を分散しにくいので低温やけどになりやすいです。
2.「使い捨てカイロ」:カイロをあてた場所をガードルやサポーターなどで圧迫してしまうと血流が押さえられてしまい、皮膚の温度が上がってやけどを引き起こしやすくなります。
また、靴下用カイロを他の部位に使用したりすると、やけどを引き起こされる場合もあります
。
3.「電気毛布」:一晩中使用してしまうことにより低温やけどを引き起こす場合があります。
低温やけどになった時は
水ぶくれになった場合は潰さないでください。雑菌が入ってしまう恐れがあり、かえって悪化してしまう可能性があります。
*軽症か重症か分からなくても、必ず医療機関を受診しましょう。
ココカラクラブより引用