2018.12.5
「妊婦加算とは?」
妊婦加算とは診療科に関係なく妊婦が受診の際に妊娠の体調や胎児に配慮した適切な診療を受けるために算定する妊婦加算のことです。平成30年4月1日より妊婦加算が新設されました。あまり周知されないまま施行されていたが、最近ではテレビにも頻繁に取り上げられ「少子化が社会問題となっているのに」とか、「本来なら無料にしてもよいのでは」など、愚策な法案と多くの声が上がり議論がかわされています。
妊婦加算がなぜ登場したのかというと、妊婦の診療において通常の状態より様々なリスクに配慮しなければならない。確かに色々なリスクが多く、重大な問題発生による訴訟になる可能性が多々あり、妊婦さんの診療を拒否する病院も実際にあります。ただ、妊婦さんも色々な病気になるわけですから、その辺の医師の大変さも理解して加算となった訳です。
妊婦さんのリスクを負って診察する医師には少々高い報酬があっても良いと思うが、それを妊婦側から負担させるのは如何なものか。ただでさえ出産やそれに伴う準備で多額の負担を更に増やすことになる。
深刻な少子化の日本の現状において子供を産んでくれる妊婦さんを大切にすべきであり、社会全体で子育てを支えなければいけないという政治のメッセイジとは真逆の法案である。
国民からは
「妊婦加算は国が面倒を見るべきではないか」
「事実上の妊娠税ではないのか」
「コンタクトレンズを処方したら妊婦加算を請求された。妊娠とは関係ない」
「いったい誰がこんな法案を起案して通したのか」などの声に
厚労省も「少し拙速だった」「一考の余地ある」と改善の意を示した。
保険請求妊婦加算 (初診時75点 再診時38点)
自己負担[3割の場合] (初診時約230円 再診時約110円)
妊婦加算の問題点
・初診は問診で妊娠を確認できるが再診では妊娠をどの時点で把握するのか。
・妊婦は本人の申告を100%信用していいのか。
・出産、流産など人に知られたくない人もいるのではなど問題が多い。
妊婦・出産関連でもらえる助成金
出産手当金、出産育児一時金、育児休業給付金、妊婦健康診断受診票
児童手当、乳幼児の医療費助成
(どれも申請しないともらえません。注意して下さい。)