2018.07.09
「中年太りは老化現象のひとつ !」
40代前後からの「中年太り」の原因は、食べ過ぎと運動不足だけではなく、白髪や老眼と同様に、体の機能低下による老化現象のひとつ。 「老化」によって、体の中のさまざまな細胞や器官が衰え、本来の役割ができなくなって太りやすい体になってしまうからです。
年齢とともに太るのは 基礎代謝量低下が原因
老化現象のひとつに筋肉量の低下がありますが、筋肉量が低下すると、この基礎代謝が下がります。運動量が変わらないで若いころと同じように食べ、飲み、生活習慣を続けていれば、どんどん太ってしまい、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病を起こしやすくなります。
老化を引き起こすのは、体の中で起きる「酸化」「糖化」「ホルモンの変化」だといわれています。これらの現象は若い体にも起こっていますが、特に40代以降の体にとっては、老化に直結するので大敵です。この3つの大敵が、細胞やホルモンの機能低下を招き、老化を加速させます。 また、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病、がんやうつといった病気、シミ、シワ、タルミといった美容的な問題、運動能力低下の原因になります。
対策1:「体が錆びる」酸化を、食でストップ!抗酸化物質を取り入れる
ベータカロテン(ニンジン、カボチャ、ほうれん草など )
ビタミンC(レモン、ミカン、ブロッコリー、小松菜など)
ビタミンE(アーモンド、ほうれん草、カボチャ、イワシなど)
ポリフェノール(赤ワイン、ブルーベリー、ココア、緑茶、リンゴ、大豆など)
フラボノイド(レタス、春菊、玉ねぎ、大豆、緑茶など)
中でも、おすすめ食材は緑黄色野菜の王様と呼ばれる「ニンジン」。ベータカロテンが豊富なうえ、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンCのほか、鉄分、カリウム、カルシウムなどのミネラルも多く含まれています。
対策2:脂肪を蓄積する「糖化」を、食べ方でストップ!
「糖化」とは、私たちの体内にあるタンパク質と、食事によって摂取した糖が結びつき、糖化したタンパク質が体内に蓄積しこれが体や肌の老化を早める原因となります。「糖」は体の大切なエネルギーのひとつですが、とりすぎると糖化作用が過剰に働いてしまいます。 抗糖化食事法(・食事は最低でも20分かける。・糖質の多い食材を食べ過ぎない。・食事は6時間、時間をおく)
対策3:若返りホルモンDHEAの低下を、軽い運動でストップ!
DHEAホルモンは、男性ホルモンや女性ホルモン、ストレスホルモンと呼ばれる副腎皮質ホルモンなどの源になる、重要なホルモンです。主な作用は、免疫力の維持・強化、抗ストレスです。そのほかにも、筋肉の増強・筋肉能力の維持、記憶力の改善、性機能の維持・改善などがあり、さらには、発がんの抑制、骨粗鬆症の予防まで認められています。どれも、若々しさを維持するための作用に関わっているので、若返りホルモンと呼ばれているのです。DHEAは、加齢によって分泌量が減少しますが、高齢でも若々しく元気で活動的な人は、DHEAの血中濃度が20代とあまり変わらないといわれています。DHEAの血中濃度が低下する一大要因はストレスです。ストレスをためない生活(十分な睡眠、良好な人間関係)を心がけるようにしましょう。また、軽い筋肉運度をしていれば、DHEAの分泌が促されます。筋肉量も増えるので、基礎代謝もアップして「中年太り」の予防改善にも役立ちます。
サワイ健康推進課 カラダ豆辞典より引用