2018.4.10
「アルツハイマー型認知症について」
アルツハイマー型認知症は65歳以上の10人に1人の割合で発症して年々増加傾向にあります。高齢者だけでなく若者にも起きる進行性の病気で完全に治す事は出来ません。
アルツハイマー型認知症を治す特効薬は有りませんが記憶力の保持や精神の安定する投薬や適度な有酸素運動、人との接する機会を多く持つ事が推奨され、睡眠不足、過度の飲酒、喫煙を控える事でアルツハイマー型認知症の進行を遅らせることはできます。
アルツハイマー型認知症の原因は明確な事は解っていませんが「加齢」「遺伝的要因」「生活習慣病」などが原因で脳内のアミロイドβータンパク質が蓄積して神経細胞を死滅させ記憶障害を引き起こします。
アルツハイマー型認知症の約5%が60歳以下で若年性アルツハイマー型認知症が発症しています。若く発症すると進行速度が速いのが特徴です。
初期にうつ病に似た症状が出現してその後2~3年でアルツハイマー型認知症に移行します。また、遺伝による家族性アルツハイマー型認知症があります。この病気の特徴は自分が何をしていいのか解らないのを過度に叱咤されると異常に興奮したりします。日常生活での接し方が大切で相手の目線になって話しかけ、出来る事はしてもらい、出来ない事を手伝う。「出来る能力」を引きだす接し方が必要です。
◎79歳でも新しい脳細胞は生まれる
先月、英科学誌ネイチャーに記載された論文では13歳以上の海馬で新しい神経細胞が生成された証拠は発見できなかったと発表された。これと相反して今月5日、米コロンビア大学の研究チームが米科学誌セル・ステムセルに人の脳は79歳に成っても新しい細胞が生成されている可能性があると研究結果を発表した。
急死した14歳から79歳の28人の脳サンプルについて「死亡直後の海馬全体は神経細胞と血管の状態を調べた結果、若い人同様に高齢者でも多数の新しい海馬神経細胞を生成する能力がある」ことを発見した。
人の知的能力は高齢でも伸び続けるのか、成長が止まるとしたらそれはいつなのかをめぐって科学界では新しい議論が巻き起こっているそうです。