2018.1.18

「心房細動と脳梗塞予防」

脳梗塞の中でも最も重症で、たとえ一命を取り留めても寝たきりになったり
介助無しでは歩けないといった後遺症を引き起こすことが多いのが心原性脳梗塞です。
脳梗塞は、脳の血管が細くなったり血の塊が詰まったりして起こります。
心原性脳梗塞は、心臓と脳が血管で繋がっている為、心臓でできた血栓が血管を流れて脳にたどり着き、脳の大きな血管が詰まってしまう病気です。
心臓に血栓ができる最大の原因となるのが、心房細動という不整脈です。心房細動になると、心房が麻痺した状態で血液がスムーズに流れていかないため、心臓の中に血栓ができやすくなります。この心臓の中にできた血栓が脳に移動することで、突然半身麻痺や失語、意識障害などの症状が出てきます。
心房細動の自覚症状は、胸がドキドキする、胸苦しい、息切れなど、他の病気でも見られる症状が多いため、自分では判断できません。心房細動があっても約半数の方は自覚症状がありません。自覚症状のない心房細動を見つけるには、定期的に自分の脈を調べたり、心電図検査を受ける必要があります。
自覚症状がないからと心房細動を放置しておくと突然意識を失って倒れたり、
動機や息切れが激しくなり、心不全に至る危険性もあります。
時々脈が飛ぶ、脈が弱い、などの脈拍に異常を感じたことのある方、
自宅で血圧を測っていて、いつもより脈が時々早くなるという方は、早めにかかりつけの医師にご相談ください。
脳梗塞の予防には血栓ができないようにすることが重要で、血栓を防ぐのみ薬などが有効です。
また脱水症状にならないように注意することも大切です。

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