2017.11.18

「脂肪肝とは」

食事で摂った脂肪は、小腸で脂肪酸に分解され、肝臓に送られます。しかし、糖分や脂質を摂りすぎて、肝臓に送られる脂肪酸が増えると、肝臓で脂肪酸から作られる中性脂肪が肝臓にたまります。また、アルコールの飲みすぎでも肝臓に中性脂肪がたまります。皮下や内臓に中性脂肪がたまると肥満になりますが、肝臓にたまると脂肪肝になります。健康な肝臓でも3~5%の脂肪を含んでいますが、5%を超えた場合を脂肪肝といいます。脂肪肝は年代では30~70代に多く、男性では40歳前後、女性では40代以降の中高年に多発しています。性別では男性のほうが多く発症します。

脂肪肝には、自覚症状がありません。そのため、定期的な健診を受けて、肝臓の数値を把握することが重要となります。

 

脂肪肝の種類
アルコール性脂肪肝:肝臓にはアルコールの分解を行う機能がありますが、アルコールの量が多かったり、肝機能が低下していると、代謝がうまくいかなくなり、肝臓に中性脂肪がたまっていきます。
放っておくと肝硬変に進むこともあります。

非アルコール性脂肪性肝疾患:お酒(アルコール)を飲まない人でも、肥満や糖尿病などが原因で脂肪肝になり、そして重症化することで肝硬変や肝臓ガンになることがあります。

ダイエット脂肪肝:極端なダイエットをすると、脂肪肝(通称ダイエット脂肪肝)になることがあります。特に糖質を多く含むお米やパンなど炭水化物を極力とらないダイエットをすると「低栄養性脂肪肝」になります。肝臓には一定量の脂肪が必要であり、糖質を極端に制限すると、肝臓は機能障害を防ごうとあわてて体中から脂肪をかき集めてしまい、脂肪肝になります。

 

脂肪肝危険度チェック
朝食を食べない ・夜食を食べることが多い ・甘いものの間食が多い ・果物摂取が多い
一品もの(例えば丼物の場合、炭水化物、糖質を多くとりがちです)・食べ残さない・早食いをする・睡眠6時間以下・体型が変わった・歩くよりもエスカレーター(運動不足)           5つ以上当てはまる場合は脂肪肝になるリスクが高いそうです。

 

脂肪肝を改善・治療する方法
1.肥満・糖尿病予防;低カロリー・低脂肪食にする                     2.アルコールの飲みすぎを止める。
3.運動不足:週250分以上早歩きなどのやや強めの運動をする。

 

脂肪肝対策に良い食事・食品
タウリンが肝臓に入ると、まず肝臓内の中性脂肪を取り除きます。さらに肝臓から脂肪を外に排出する働きをしてくれます。(カキ)
その他、エゴマ・レンコン・コーヒー(1日に2杯以上のブラックコーヒー)・トマト・ブロッコリー・お茶カテキン・EPAを含む青魚・不飽和脂肪酸やオメガ3脂肪酸(EPA・DHA・アルファリノレン酸など)の油等です。

定期的に健診を受け、肝臓の数値をチェックしながら、脂肪肝になる前にきちんとした食事・生活習慣を心がけましょう。

Hakuradou.com引用