2017.07.11
「一度開封したペットボトルの飲み物、何日までなら大丈夫? 」
持ち運びに便利なペットボトル飲料。開封してすぐに飲みきることができないこともあります。では、開封してしまった場合、安全に飲むことができる期間は、どのくらいなのでしょうか。
加工食品の安全を確かめる方法は、賞味期限を見ることです。日ごろ何気なく見ているかもしれませんが、賞味期限とは「定められた方法により保存した場合に、期待される全ての品質の保持が十分に可能であると認められる期限」を言います
賞味期限は、開封するとその条件は満たされなくなるため、賞味期限による安全性は保証されません。なぜなら、水や飲料に含まれるさまざまな原材料は、空気に触れると劣化が進むからです。また、唾液が入ると、口の中の細菌がペットボトル内に侵入し、増殖してしまいます。これは、直接口をつけた場合に限らず、ストローで飲んだ場合も同様です。多くの細菌にとって繁殖に適した温度帯は、10~45℃です。とくにヒトの体温程度の30~37℃が最も繁殖が盛んになります。常温はこの温度帯に入りますし、夏場の日なたや車内の温度は30℃を超えるため、繁殖はさらに盛んになります。ですから、できるだけ冷蔵庫や涼しく直射日光の当たらない場所で保管することが大切です。ただし、たとえ冷蔵庫に入れていても劣化は進みます。劣化が進むと、変色したり異臭がしたり沈殿物が出たりと、比較的わかりやすい変化が起こることもあります。ただ、細菌の繁殖などは、身体に悪影響を及ぼすこともあるにもかかわらず、見た目やニオイといったわかりやすい変化がありません。
開封したペットボトル、飲める日にちと保管の注意点
口をつけて飲む場合…手持ちサイズの場合はたいてい口をつけて飲みます。唾液から細菌が入るため、当日のうちに飲み切りましょう。できるだけ冷蔵庫や日の当らない涼しい場所で保管します。
取り分けて飲む場合…大きいサイズのペットボトルなど直接口をつけずに取り分ける場合は、2~3日以内に飲み切りましょう。必ずふたを閉めて冷蔵庫で保管します。原材料の劣化は食品や条件によって異なるため、一概に時間を決めることはできませんが、ほとんどのメーカーでは2~3日を目安として注意喚起をしています。
健康な身体を維持するために、1日に飲料として1.5L以上補給することが必要です。適切な水分補給のためにも、ペットボトル飲料はその日のうちに飲みきるということを心がけることがいいでしょう
Doctors Me(ドクターズミー)より引用