2017.5.22

「心臓のしくみ(初級編)」

 

心臓は身体のすみずみまで血液を送るポンプです。

1回の排出量100mlで1分間の心拍数を70回とすると1分間で7ℓに減ります。心臓の大きさは自分の握りこぶしほどで、ほとんど筋肉で出来ています。位置は肋骨左辺の裏側にあります。内部は4つの部屋と4つの弁で構成され、上部は心房、下部は心室と呼ばれています。体循環を終え、二酸化炭素を取り込んだ血液は右心房→三尖弁→右心室→肺動脈→肺に送られます。肺では二酸化酸素を放出し、酸素を取り込みます。これを肺循環と言います。

肺からの血液は左心房→僧帽弁→左心室→大動脈から身体のすみずみまで血液を送ります。これを体循環と言います。左心室の仕事量は4つの部屋の中で一番強く、筋肉も発達しています。この収縮を最高血圧と言います。

胸に耳を当てると「ドクン」と言う音がします。これは心臓が出す音です。最初の音をⅠ音と呼び、三尖弁、僧帽弁の閉じる音です。次にⅡ音で大動脈弁、肺動脈弁の閉じる音です。その他の音は心雑音と言い、各弁の開閉による血液の逆流や弁口面積の狭窄で雑音として聞こえます。中隔に穴があり、そこからふき出る雑音もあります。

毎日、夜昼休みなく働き続けている心臓に感謝するばかりです。

今日も一日頑張りましょう。