2017年2月20日

カラオケは以前から認知症の予防や改善のための用途として注目されています。ではなぜ認知症にいいのでしょう?カラオケはただ音楽に合わせて歌うだけで、脳を刺激して脳やからだの機能を活性化させて、認知症を予防できるそうです。

カラオケはストレスを軽減し、自律神経や血圧を安定させる効果があると言われています。高血圧は糖尿病などと同様に動脈硬化を促進させて脳出血や脳梗塞を誘発します。カラオケで高血圧を予防できれば、脳血管性認知症のリスクを減らすことができます。歌うことで首から上の筋肉を良く使い、口を動かすことで喉や口周りの筋肉を使い、演歌などでこぶしを利かせれば腹筋も使います。特に高齢者には飲み込む力をつけることができます。ちなみにカラオケの消費カロリーは、一曲歌うと10~20Kカロリーを消費し1曲15Kカロリーで計算すると、20曲歌うと300Kカロリーにもなります。300Kカロリー消費するには、ウォーキングで60分程度必要になります。

カラオケが脳を刺激する効果は、目を見張るものがあります。まずカラオケの発声は、脳トレの定番である音読と同様の効果があります。さらにカラオケでは音程やリズムを合わせる必要があり、脳を高度に活用する必要があります。歌詞を覚えたりすることで、記憶力を鍛えることができます。さらに大勢で行くことにより、コミュニケーション能力も鍛えられます。歌に感情が入ったり、人の歌を聴いて感動したり、泣いたり笑ったりという感情表現も得ることができます。また歌を歌う時には、自然に腹式呼吸になります。腹式呼吸は心肺機能を高め、全身の血流を良くしてくれます。血流が良くなると細胞に栄養や酸素が十分に提供され、新陳代謝が促進されて、成長ホルモンの分泌が良くなります。成長ホルモンは、若返りホルモンとも言われ、老化防止に貢献してくれます。

では認証対策にはどんなカラオケ曲が良いのでしょう? 認知症が中高年から発症する事を考えると、昭和歌謡や演歌が良いようです。まず歌詞が具体的で情景が浮かびやすいということ、出てくる歌詞には「お酒」「灯り」「かもめ」など、頭の中ですぐに映像化できるものばかりです。そして歌詞の内容は分かりやすいストーリーになっているため、歌いながら頭の中で映像としてイメージしやすいのです。この歌詞のイメージ映像化が、脳を著しく活性化させます。また、昭和歌謡や演歌は歌う人が感情を入れやすいという利点があります。感情表現は脳に良い刺激を与えます。中高年の人が昭和歌謡や演歌を歌うと、若い時の自分の記憶を想起することができるので、実に良い機能訓練になるようです。

出典:https://health-to-you.jp/dementia/karaokeyobou0219/
健康生活より