2017年3月6日

現在多くの市町村や自治体では、65歳以上の独り身の高齢者の方へ向け「救急医療情報キット」というものが配布されているそうです。

では 「救急医療情報キット」とは?
高齢ともなると、様々な持病を抱え服用する薬が多くなったり、緊急時に一人暮らしなどで家族が駆けつけられない場合もあります。その場合の対処のために生まれたのが「救急医療情報キット」
65歳以上の一人暮らしの方や、障害を持っている方などの安全・安心確保を目的に、医療情報・・・「かかりつけ医」「薬剤情報提供書(写)」「持病」など、また「診察券(写)」「健康保険証(写)」などの情報を、専用のカプセルの容器に入れて使う。この容器を冷蔵庫に入れ、救急車が描かれたシールを冷蔵庫の扉と玄関ドアの内側に貼っておく。そうすれば救急隊員がそのカプセルをすぐに見つける事ができ、適切な処置をいち早く行うことができる。

また「救急医療情報キット」と合わせて心がけたいのが、処方薬の常備。
この3月で丸6年を迎える2011年に発生した東日本大震災では、降圧剤やインスリンといった慢性疾患用の薬が不足したと言われている。他にも“お薬手帳”や予備薬も用意したい。

いつ、どこで、どんな災害や事故に遭遇するか分かりません。そんな時思いもよらないアイテムが身を守ってくれることもしばしば。意外と役に立つのが「手帳」。自分のスケジュールだけでなく家族のスケジュールも一緒に記入することで、災害時には家族の安否の確認に役立たせられる。また携帯電話だとバッテリーが切れれば使えなくなるのに対し、手帳だとその心配もない。最近では、防災ページが付いた手帳も売られているため、防災意識を高めることもできます。

様々な便利ツールが導入され、日々生活の安全性や利便性は向上しています。1分1秒単位の差を争う救急医療の現場では、病状が正確に伝わらないことは大きな弊害となります。
災害や病状を説明できないような一刻を争う事態に、持病や服用薬などの重要な情報を正確に伝えることができる「救急医療情報キット」は、大いに役立つはずです。また、隣近所の付き合いが少なくなり、高齢者や独居世帯が増えた今、「救急医療情報キット」を配布するなどの自治体の取り組みは、これからの救急医療にとっても鍵となるのではないでしょうか。

参考資料:Excite Bit コネタより引用