自分の意思で決める最期の瞬間 リビング・ウィルという概念
大野隆三さんがリビング・ウィルに関してホームページ上で述べておりますのでご紹介させていただきたいと思います。
大野さんのホームページ https://square.umin.ac.jp/liv-will と以下のプロフィールを掲載させていただき、大野さんのリビ ング・ウィルに関する考え方をそのまま掲載させていただきました。
リビング・ウィルとは
リビング・ウィルのもとは英語のliving willです。
リビング は「生きている」あるいは「現生している」という意味でであり、ウィルは「意思」あるいは「遺言」のことです。
そして、リビング・ウィルは、
- 重症になり自分自身では判断ができなくなる場合に、治療に関しての自分の希望を述べておく書類、特に、医師たちに治療を中止し死ぬにまかせてくれるよう依頼する書類
- 重病になり自分自身では判断ができなくなる場合に、どのような医学的ないしは法的判断をして欲しいかを説明しておく書類と書かれています。
「生前遺言状」や「生前発行遺言状」などと訳されていることもありますが、正しい訳語とは言えないのは、権威ある英語辞典の説明からも明らかです。
「終末期の医療やケアについての意思表明書」という訳語が適切とあると思っていますが、このままリビング・ウィルという日本語が定着していくのではないかと予想しています。
リビング・ウィルは終末期における延命治療にかんしてかならずしも中止だけを希望するものではありませんので、「尊厳死の宣言書」とは、やや趣の違ったものといえます。
たとえば、全を尽くし、できるかぎり長く延命治療を続けて欲しいと書き残しておくこともできるのです。