厚労省が通知 厚生労働省は 21 日、新型コロナウイルス感染症と濃厚接触した可能性を知らせるスマートフォン向けアプリで通知を受けた場合、希望者全員が無料で PCR 検査などを受けられるようにすると発表した。
専用相談窓口で検査できる医療 機関などを案内する。
通知が届いても症状がない場合などは「検査は不要」と判断されるケースが あり、不満の声があがっていた。
アプリ普及には希望者は検査を受けられるよ うにすべきだとの専門家の指摘もあり、検査対象を変更した。
検査体制の整備 は引き続き課題で、地域によって対応がバラつく可能性はある。
同省が開発したアプリ「COCOA(ココア)」は、利用者同士が 1 メートル以 内に 15 分以上いた場合に端末内に接触記録を残す。
感染が判明した場合、保健 所が発行する番号をアプリに入力して陽性登録すると、接触記録が残る他の利 用者に通知が届く仕組み。
接触から通知までには 1~2 週間の時差が生じること がある。
月内にアプリの画面も修正し、必要な連絡先を表示して円滑に検査を 受けられるようにする。
6 月 19 日に開発され、ダウンロード数は 8 月 21 日時点で約 1416 万件、陽性 登録は 360 件となっている。
通知を受け取っただけでは濃厚接触者とはならない。
検査で陰性だった場合 も、2 週間以内に健康状態が悪化した場合は報告も求め、再検査を実施すること としている。
厚労省は「通知を受けた人が、より検査を受けやすい体制になるので、積極 的に利用してほしい。」と呼びかける。
I(日本経済新聞より引用)