2018.09.25
「血液検査だけでは不十分?!大腸がんの5つの検査方法」
痔だと思っていたら大腸がんだった。大腸がんを患った方の多くがこのようにいいます。それは大腸がんの一つの症状に便に血が混ざるというものがあるからです。確かに痔などの肛門の病気でも便に血が混ざります。しかし、痛みなどの他の症状がなく、便に血が混ざる症状が続くようであれば、早めに大腸がんの検診を受けるようにしましょう。大腸がんは早期に発見治療を行えば5年生存率は98.8%といわれています。(全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2016年2月集計)より)
【大腸がんを発見する5つの検査方法】
血液検査
大腸がんがある場合、体はCEA、CA19-9などの腫瘍マーカーを作り出します。しかし、血液検査でこれらの腫瘍マーカーが検出されるのは「がん」が進行してからのため、がんの早期発見には適さない検査方法です。血液検査で腫瘍マーカーが検出された場合は、がんは進行しているといえます。
便潜血検査
便に血が混じっているかどうかを調べる検査です。目視では確認できない潜血も発見することができます。大腸がんができると、ガン細胞から少しずつ出血があります。(便潜血検査は2日間の便を1セットとして行われるのが一般的です。)
内視鏡検査
肛門から内視鏡を入れて、大腸の状態を見ます。病変がある場合は、拡大して確認することも可能なため、小さながんや突起していない平たんながんも早期に発見できます。また、検査中にポリープが見つかった場合は、同時に切除することもあります。腫瘍が発見された場合はその組織を採取して、顕微鏡検査を行い、がんの有無を調べます。
注腸造影検査
肛門からバリウムと空気を大腸へ送り込んでレントゲンを撮る検査方法です。この検査により大腸がんの大きさや正確な場所、腸の大きさを知ることができます。大腸がんの手術の前によく行われる検査です。
CTコロノグラフィー検査(大腸3D‐CT検査)
腸の働きを抑える抗コリン剤を注射してから、肛門から大腸へ炭酸ガスを送り込み、レントゲンを撮るという検査です。体への負担が少ないというメリットがあります。この検査で大腸がんの有無を調べることが可能です。
女性の死因の第一位が部位別に見ると大腸がんです。大腸がんは自覚症状が現れにくく、自覚症状が現れても女性は恥ずかしさから検査を受けることをためらってしまう、ということがこの大腸がんが一位に来ていることの理由かもしれません。恥ずかしさも命には代えられないものです。もしかしたら?と思ったときには、必ず検査を受けましょう。
https://blog.jibunkarada.jp/knowledge/detail_65/より引用