2018.7.6
「“人類最大の敵”との呼び声も高い「蚊」に狙われやすい人は?」
地球上で最も人間を死に至らしめる生物は、わずか5mmほどの小さな「蚊」。ターゲットにされないために気を付けておくべきことは?
蚊の害
蚊に刺されるとかゆみを生じます。これは、吸血の際、抗凝血作用物質(血が凝固することを防止するためのもの)を含んだ唾液を注入され、この唾液によってアレルギー反応を起こすためです。しかし、蚊の被害で最も恐ろしいのは蚊に刺されることにより、感染症にかかってしまうことです。蚊が媒介する感染症として日本では日本脳炎と、近年ではデング熱が広く知られています。ペットの病気としてフィラリア、海外ではマラリア、デング熱、ウエストナイル熱などがあります。感染症が大きく取り上げられたのは、2014年8月に約60年ぶりに国内での感染が確認されたデング熱です。その後、日本各地で発症が相次ぎ、立ち入り禁止区域の拡大、イベント中止といった社会問題となりました。また、近年アメリカ全土を恐怖に陥れているウエストナイル熱は170種以上の鳥を宿主とし、43種以上の蚊が関与しており、感染の拡大を防ぐのは不可能です。航空機などの交通機関による日本への侵入も懸念されています。もっとも大切なのは、蚊に刺されないことです。
蚊のターゲットになるのはどんな人?
蚊は、汗に含まれる乳酸や二酸化炭素も敏感に察知。そのため、汗をかいている人や、運動や飲酒によって二酸化炭素を多く吐き出す人に集まってきます。逆に言えば、体温が低く、二酸化炭素排出量が少なく、汗をあまりかかない人は、蚊のターゲットになりにくいです。大人に比べて体温が高い赤ちゃんや子どもは、蚊のターゲットにされやすくなります。また、個人差はあるものの、妊娠中の女性は基礎代謝が上がり体温が高くなるので蚊にも刺されやすい傾向に。注意しておいて損はありません。暗い色を好む蚊に狙われやすいのは、黒やネイビーの服を着ている人。日焼けして肌が黒くなると、刺される確率もUPします。キャンプやバーベキューなど蚊に刺されやすい場所へお出かけの際は白い長袖のシャツがオススメです。
蚊に刺されないためにできること
虫刺されの原因となる蚊を発生させないことが大切。デング熱などを媒介する「ヒトスジシマカ」、通称「ヤブ蚊」は外で生活している蚊です。幼虫であるボウフラは、空き缶、ペットボトル、バケツ、側溝、古タイヤ、植木鉢の鉢受け等、少しの水があればそこで孵化してしまいます。家の周りの水たまりをなくし、溝の掃除をし、ボウフラのすみかを無くすことを心がけてください。
蚊に刺されないためにできること(外出時・屋外作業)
・長袖を着用し、皮膚の露出を避ける
・携帯用の虫よけ器具や蚊とり線香を使用する
蚊に刺されないためにできること(屋内)
・窓や玄関、あみ戸等をしっかり閉める
・蚊に効く殺虫剤で蚊のいない空間を作る
蚊を知る|害虫を知る|アース害虫駆除なんでも事典 – アース製薬より引用