2018.06.30
「消費者庁が注意喚起」家庭の食中毒を予防するには
梅雨から夏にかけては食中毒が増える季節。食中毒というと飲食店などでニュースになる集団食中毒のイメージが強いですが、家庭でも食中毒は起きる可能性のあるもの。消費者庁なども食中毒に関する注意喚起を行っているので、家庭の食中毒に対する危険や、その対策についてまとめています。
カレーや煮物はウエルシュ菌に注意 カレーや煮物は一度しっかり加熱してあるから安心と思ってしまいがちですが、 じつはかなり食中毒の危険が高いので注意が必要です。問題となりやすいのが「ウエルシュ菌」という微生物。この菌は100度の熱を加えても完全に死滅させるのは難しい。ウエルシュ菌は、酵素のないところで繁殖するという特性があるため、大量に作ったカレーや煮物をそのままにしておくと鍋底周辺などで繁殖し、下痢や腹痛など引き起こすという。ウエルシュ菌による食中毒の発生は2016年に31件で1411人、17年には27件の1220人に上る。両年とも、ノロウイルス、カンピロバクターに次いで患者数が多いそうです。
消費者庁は普段から心がけたい食中毒を防ぐためのポイントとして、調理をする際は事前に丁寧に手を洗い、生魚、魚、卵を触ったらその都度手をあらうこと。包丁やまな板は生肉、魚を切ったら熱湯をかけて殺菌するか、専用にして使い分けること。解凍は自然解凍よりもレンジでの急速解凍したほうがいいそうです。肉や魚は中心部が75度以上の状態で1分以上加熱することが推奨されています。また、温め直す際は加熱調理したものでも、再び充分に加熱するようにし、再冷凍や再々加熱などは避け、時間が経過したものは思い切って捨てるのも重要だそうです。
生物や揚げ物などは家庭でも食中毒に気を付けている人も多いと思いますが、カレーや煮物など、しっかり加熱調理したものにも食中毒の危険は存在しています。しっかり予防と対策を行い、元気に夏を過ごせるようにしましょう。
時事通信より引用