2017.8.5
「1日中ゴロ寝しても疲れはとれない? 効果的な疲労回復法とは?」
疲れている上に体を動かすのは億劫だと感じる人もいると思いますが、疲れたからといって部屋でごろ寝をしてしまうのは、さらなる疲労のモトになるんです。単なる肉体的な疲れなら、ゆっくり休むことで解消されますが、ストレスや頭の疲れはゴロ寝ではなかなか解消できません。
スポーツ選手の間では、運動後の疲労回復法としてアクティブレスト(積極的休養)という考え方が定着しています。これは、スポーツのあとすぐに体を休めてしまうのではなく、軽めの運動をすることで疲労回復効果を高めようというもの。激しい運動で酷使された筋肉は硬くなって血行が悪くなり、疲労物質である乳酸もたまっています。そこで軽い運動を行って血液循環を良くすると、乳酸がスムーズに分解され、疲労回復が早まるとされています。
つまり、疲れたときこそ軽い運動をすることで、疲労回復を早めることができるというわけです。
精神的な疲れにもアクティブレスト(積極的休養)が有効。運動には、ストレス解消や心身をリラックスさせる働きがあることはよく知られています。これには、幸福感をもたらすエンドルフィンや、精神を安定させるセロトニンなど脳内物質の分泌が、運動によって促されることが影響していると考えられています。
毎日の生活に軽い運動をとり入れましょう。朝のラジオ体操や入浴後のストレッチなどできる範囲でかまいません。特に寝る前のストレッチはリラックス効果があり、体のこりとともに精神的な緊張もほぐしてくれるので、頭が疲れている人におすすめです。運動は生活習慣病対策はもちろん、パソコン作業などによる慢性的な疲れにも有効です。心身の健康のために、普段から運動習慣を身につけておきましょう。
ただし、貧血や内臓の病気、糖尿病などが疲れの原因であることもあります。いつもと違うと感じたり、休んでも運動してもなかなか疲れがとれないときには病気も疑い、受診することをおすすめします。
Gooヘルスケアより引用