2017.6.22
「梅の健康効果」
ジメジメとした梅雨の季節になりました。『梅雨』には“梅”が入っていますが、6月は梅の季節でもあります。日本の伝統食材「梅」には、身体に嬉しい様々な効果があります。
◎ミカンやリンゴより豊富なミネラル、カルシウムはリンゴの4倍、鉄は6倍
梅には身体に必要なミネラルが豊富に含まれています。梅のミネラル含有量はミカンやリンゴ、ブドウよりも多くなっています。リンゴに比べて小さい梅の実ですが、なんとカルシウムはリンゴの4倍、鉄は6倍も多く含まれています。
◎疲労回復効果 老廃物が溜まるのを抑える
エネルギー代謝がうまくいかないと、栄養素の不完全燃焼が起こり、疲れや肩こりを感じたり、細胞の老化、動脈硬化、生活習慣病などの原因にもなります。梅の酸味成分でもあるクエン酸やリンゴ酸などの有機酸は、糖質の代謝を促し活性化させる働きがあります。これにより栄養素をエネルギーに変換する働きをスムーズになります。つまり梅は、疲労回復だけでなく、腰痛や肩こりなどの緩和、老化防止、疲れにくい体づくりにも役立つことが期待できるのです
◎唾液の分泌を促進させて食欲増進
梅の酸味成分であるクエン酸は唾液の分泌を促して食欲を増進させるばかりでなく、胃液やその他の消化酵素の分泌を高めて消化吸収を助けてくれます。さらに、梅に微量に含まれているピクリン酸は腸の働きを活発にし、便通の改善も期待できます。
◎肝機能を強化し血流を改善 血液がサラサラに。血栓・動脈硬化などの予防にも!
梅干しにはピルビン酸という成分があり、これは肝機能の強化に有効といわれています。またジャムや梅肉エキスなど梅を加熱した製品では、梅に含まれている糖とクエン酸が結合しムメフラールという成分が作られます。ムメフラールは血流を改善し血栓予防、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つと考えられています。また血液中にコレステロールが溜まるのを抑え、酸素や栄養分の供給がスムーズになることで、老廃物の排出を促進し疲労回復も期待できます。新陳代謝が活発になるので老化を抑えることにも繋がります。
◎梅の殺菌作用 微生物の繁殖を抑え食中毒予防にも
梅に含まれているクエン酸は、殺菌・除菌効果に優れています。昔からおにぎりやお弁当に梅干を入れるのは、クエン酸の微生物の繁殖をおさえる効果を狙ったものです。
さらに、お腹の中に入ると胆汁の働きを活発にし、食中毒の原因となる菌に対する効果も期待できます。また近年では、梅に胃や十二指腸かいようの原因とされ胃がんとの関連も指摘されるヘリコパクター・ピロリ菌の増殖を抑制する効果があることが、和歌山県立医大で研究されています。
梅は、毎日の食事に取り入れることで、食中毒予防やがん予防も期待できる優秀な食品なのです。
梅の栄養価値は果物の中でも優れております。
梅をいつも食事に上手く取り入れ、梅雨を乗り切ってい頂ければと思います。
こんなにあるの?梅の効能 | びんちょうたんコムより引用